ツールドフランス観戦7日目 エタップ21グランファイナル

7月23日(日) 天気曇りのち雨、気温21度〜24度
モンジュロン〜パリ・シャンゼリーゼ103km

いよいよ今年のツールドフランスもパリでのグランファイナルを迎えます。パリの絶景はやはり凱旋門から見るのが一番。

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ツール期間中は、閉鎖されていますが報道、警備関係者は凱旋門からグランファイナル全体の風景を高みから見ていることでしょう。個人総合は余程のことがない限り決定していますが、スプリンターたちのステージ勝者への最後の挑戦も見所。
2024年パリ・オリンピック開催立候補さながら、グラン・パレのガラス屋根を通過して、大勢の人々が待つシャンゼリーゼ通りを凱旋門を反時計回りで8周凱旋走行します。
ツールドフランスのある意味の選手と観戦者が一帯となるクライマックスです。
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午前11時に遅めにホテルメルキュール・ガルデユ・リヨン駅からメトロでシャンゼリーゼへ。
ヴィラージュ招待の引き換えのホテルへ。すでに規制が掛かったシャンゼリー通りには、待てない人たちが場所取りに余念がありません。だいたい15時くらいから混雑が目立ってきます。
ちなみに選手がシャンゼリーゼに凱旋する頃には、4層から5層の観戦客の列。

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スタート&ゴール観戦のVIP席に申し込んだ方々は、スタートのモンジュロンへASOの車で移動し、スタートまでのゆったりとした時間をヴィラージュで過ごします。選手との交流もチームバスアクセスも入っているので、十二分に楽しめたようです。
しかし、復路のゴール のシャンゼリーゼ に戻る際に、渋滞を予測して少し早く車を出発したようですが、生憎、渋滞にはまったようで選手の到着に間に合わせず、凱旋パレードランが8周回中、2周しか見ることができなかったようです。とても残念ながらツールドフランスの規模、その運営の難しさもあるように感じます。

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一方、凱旋門周辺では、手荷物検査を受ける人々でごった返している頃です。なるべく荷物なく或るいは、盗難もあるのでコンパクトに。観戦を待ちわびている人々が最後のグッズ購入や
フード、ドリンクを片手にその数は最高潮に達します。
シャンゼリーゼ通りにいくつも大きなスクリーンに、中継を見ながら今かいまかと選手集団の
到着を待つ興奮。フランス軍ジェット機から吐き出されるトリコロールカラーの合図ともに警察車両、チームカー、バイクを先頭にかなりスピンを掛けながら石畳の凱旋門をスピードに乗って先導してきました。

もうキッテルはいない集団とその少し先を駆け抜けるスプリンターが雨に濡れたシャンゼリーゼを引っ張ります。アンドレ・グライベル(ロット・ソルダル)の姿が真っ先に目に留まりました。メイン集団の中にマイヨジョーヌを着たクリストファー・フルーム、そしてロメン・バルデ(アージェードウゼール・ラ・モンデイアル)、ロマン・アルデイ(フォルテユネオ・ヴィタルコンセプト)、そしてワレン・バルギル(チームサンウエブ)への声援がフランス人からの声援が凄かったです。また、ツールドを回っているコロンビア人サポーターたちのリゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック)の応援もリーゴ、リーゴの大合唱で総合2位への興奮もあるのだろうがキンタナ以上に凄かったです。

雨に咲く黄色のツール傘も売れ行き好調だったようですが、選手たちが見えないので、それをさす人たちはまばらです。この集中した雰囲気こそツールドフランスのグランファイナルの魅力なのでしょう。
そして最終周回へのベルがならされるとゴールへともがき苦しむスプリンターの最後の競争がスクリーンに映し出され、ステージ勝者がデイラン・フルーネウエーヘン(チームロットNL・ユンボ)が取りました!2位はキッテルの不在のドイツ人のプライドを掛けてアンドレ・グライベル(ロット・ソルダウ)、3位はノルウェー のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(デイメンションデータ)です。19ステージでもステージ優勝! とても峠も速かったのが印象的でした。これからノルウェーが強くなっていくことでしょう。

そして個人総合2017のツールドフランスは、再びクリストファー・フルーム(スカイ) 86時間20分55秒、続いて2位が鮮やかな緑のジャージが目立ったリゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパックプロサイクリングチーム)+0054、そして3位は何度もフランススポーツテレビにマリセイユのタイムトライアルで3位が決定し、それ以上の高見を逸したことで失意の表情でインタビューに答えるフランスの英雄、ロメン・バルデ(アージェードウゼール・ラ・モンデイアル)と決定しました。

凱旋パレードランが終了するとかなりの人々が家路へ、そして夕食へとシャンゼリーゼから散って 行きます。しかし、強い照明照らされたポデイウム周辺には、熱狂的なファンが集結してきます。フルームは強い、常勝集団にスカイのリーダーとしてのプライドとプレッシャーのもと、リゴベルト・ウランはナイロ・キンタナ(モヴィスター)とは違う魅力でコロンビアの人たちの英雄となりました。

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そして若くこれからフランスを背負うロメン・バルデはどことなくこれだけの偉業ながら、静かに見えました。長かった熱い今年のツールドフランスの戦いも少し肌寒いシャンゼリーゼの夕闇にて終了となりました!
明日はまたツーリストで賑わう凱旋門と日常のシャンゼリーゼどおりに戻ることでしょう。

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フェローサイクル 水澤 史

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