ドロミテサイクルのハイライト、セラロンダに挑戦!

6月25日(木)晴天、気温17度〜20度

今日はドロミテサイクルのとっておきのコース、セラロンダ周回コースに挑戦しました。
セラロンダとはセラ山群の周囲を4つの峠、3つの渓谷そしてドロミテ山塊の名峰群の景観をたっぷりと楽しみながら走る約55km点、獲得標高約1700mの周回ルートです。
滞在地ポルドイ峠を出発して時計回り、反時計回りでまた再びこの地まで一日コースで戻ってくるのです。
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写真①セラロンダの出発前にチーマ・ディ・コッピで集合写真
1)ポルドイ〜アラッバ
まずは、走行前にジロ・ディ・イタリアの象徴でもあるチーマ・ディ・コッピ前で全員記念撮影。軽いウオーミングアップのあと、朝8時50分、ポルドイ峠(2239m)から半時計回りでアラッバ村まで約12km、標高差638mのダイナミックなダウンヒルからスタート!爽快なドロミテの風を全身に感じながら、迫力あるセラ山群が迫ってきます!
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写真②アラッバへの爽快なダウンヒル
2)アラッバ〜コンポロンゴ峠
アラッバの教会に自転車を止めて小休止、ここから第一の峠コンポロンゴ峠(1875m)まで標高差274mの軽い登り。サイクリストが時計回り、反時計回りと行き交う風景はドロミテでもセラロンダがヨーロッパ人にとっても特別なコースである証拠です。
コンポロンゴ峠ではセラ山群も北側からの景観へと変わっていきます!
3)コンポロンゴ峠〜コルバラ
コンポロンゴ峠ではマウンテンバイクも多く見かけます。コンポロンゴ峠からコルバラの村までは爽快なダウンヒルがご褒美です。353mの絶景の下りが美しい牧草地帯と教会を中心とするバディア渓谷のコルバラの佇まいを見下ろす、とっておきの風景が眼下に飛び込んできます。奇岩サッソンガーが聳え立ち、次に目指すガルディナ峠も遠くに眺めることができます。コルバラ到着後は、自転車ショップや観光局でウインドショッピングや気に入ったアイテムを入手したり小休止。
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写真③コルバラをバックに記念撮影
4)コルバラ〜ガルディナヨッホ
セラロンダの有名な峠ガルディナ峠は、高山植物が咲き乱れるお花畠がルート枠に広がります。コルバラ付近からさらにセラ山群の勇姿が近くに迫りくる風景を楽しみながら2121mの峠を目指します。全長17km、標高差600mの登りです。それぞれのペースでどんどんペダルを回していきます。
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写真④ガルディナヨッホへのヒルクラム
峠につくと正面には壮大なサッソルンゴ(3181m)と眼下にはガルディナ渓谷が小さく見下ろすことができます。前も後もそして右も左も全てが絶景です。
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写真⑤ガルディナ峠に到着。サッソルンゴをバックにワンショット
ここでのご褒美は、峠の喧噪を逃れてお花畑でのピクニックランチです!
サポートカーがランチボックスと水そしてイスも運んできてくれました。
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 写真⑥お花畑でのピクニックランチ
5)ガルディナ峠〜セラ峠
セラロンダも半分くらい進んできました。ガルディナ峠からヴァルディナ渓谷とセラ峠への分岐までサッソルンゴを見上げながら爽快なダウンヒルが続きます。気を抜くとすぐにスピードが出すぎるのでカーブ手前でのブレーキングとライン取りが重要です。右手はセルバ方面、左手はセラ峠への登りと道を続きます。全長6km、標高差373mの登りとなります。サッソルンゴが行く手に聳え立ちセラ峠までまるで引き上げてくれるような感覚で走ります。峠ではうれしいシャレ-でティータイム!
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写真⑦ガルディナ渓谷に向かってダウンヒル
6)セラ峠〜プラン・シャバネーズ
セラ峠から雄大なファッサ渓谷の広がりとなんといっても氷河をまとったドロミテの女王「マルモラーダ3343m」の独特な風景におもわず感動します。たっぷりと自分の目に焼き付けてからセラ山群を近く左側に感じながら約6km、標高差394mのセラロンダ最後の豪快なダウンヒルへと突入です。握力もなくなってくる頃なのでコントロールしながら延々と下ります。
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写真⑧セラ峠から氷河のマルモラーダを臨む
7)プラン・シャバネーズ〜ポルドイ峠
半時計回り最後の登りであり、最終局面となります。サポートカーを通常ではここから利用する場合が一般的ですが、今回は全員ポルドイ峠まで最後のヒルクラムに挑戦しました。
途中、再びドロミテ街道に遭遇します。右手はカナツエイ方面へ左手はポルドイ峠方面へと
誘います。スキー場のコースやゴンドラ、リフトを左右に見ながらスキー、ハイキングでのセラロンダが頭に過りながら、ひたすらドロミテ街道の劇坂を登っていきます。九十九折の登りでペダルを踏みながら、全長約6km、標高差389mの行程を山岳フィニッシュに出会えるポルドイ峠のロープウエイ駅や朝のチーマ・デ・コッピの風景がいつ現われるのか期待しながら最終区間を辛くも楽しめるのがセラロンダの大きな魅力である。午後3時30分から4時に全員ゴール。今回は経験者からロードバイク入門者まで全員が無事に完走できました!!
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写真⑨ポルドイ峠に無事帰還
8)サッソポルドイに上がって余韻を楽しむ!
セラロンダの達成感と安堵感を存分にそれぞれ味わいながら、自転車をガレージに置いて靴を履き替えたらすぐに、ロープウエイで標高2950mのサッソポルドイに上がってみました。前半に走行したコルチナ、セストそしてオーストリア方面を遠く北東に確認しながら、360度のドロミテの大パノラマを堪能しました!サイクリングで走ったルートがうねりながら眼下に小さくその全景をみることができます。これもサイクリストにとっては醍醐味です。また、明日に走るマルモラーダ、ファッサ渓谷の方角もこの展望台から確認しながら期待は膨らみます。展望台に上がる意味とは、雄大な景観、全景をみることによってのサイクリングルート確認、そして麓からは絶対に見ることができない大パ ノラマを満喫することでドロミテを訪れた価値が何倍にも大きくなるのです!
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写真⑩サッス ポルドイ展望台からサッソルンゴ方面を望む
報告者:フェローサイクル 水澤 史
カテゴリー: ドロミテ   パーマリンク