今年も始まりましたジロ・デ・イタリア観戦ツアー。今年は16ステージから最終21ステージまでの様子をお届けします。
昨晩ミラノから到着したのはフェローのスキーでもお馴染みのボルミオ。16ステージは今年のチマ・コッピ(最高標高地点)となるステルヴィオ峠を含む3つの峠を克服するハードなステージです。
ボルミオの街にもこんな横断幕がありました
今年の16ステージはトレーニング中の不慮の事故により亡くなったアスタナ所属のスカルポーニ選手に捧げられます。昨年のジロでも総合優勝したニバリ選手のアシスト役として活躍した人気選手でした。
冬はスキーで賑わうボルミオらしくピンクのスキーで今日の標高差を現すオブジェも登場
宿泊ホテルもピンクで飾られます。ジロ主催の「ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト」の新聞紙面がピンクのため、ジロではピンクがイメージカラーです。
今回ご参加の女性のお客様もピンクのネイルにした方が複数いらっしゃいます。
今日はレース観戦前後にサイクリングを楽しむため、ご自身の自転車を持参された2名様を除き自転車をレンタル。
観戦場所のステルヴィオへの道が昨晩のうちに道路規制が入ったため、シャトルバスにて峠へ。しかし到着翌日にも関わらず標高差1500mを自転車で登ったタフなお客様が3名もいらっしゃいました。
周囲には残雪の残る峠道をひたすら登る観戦者のサイクリスト。のんびりバスに揺られているのが悪いような気がしてきます(笑
ステルヴィオ峠はジロの一行の到着まで4時間ほどあるのにサイクリストで大混雑。少し離れた場所からステルヴィオからスイス側に下る道をバックに写真を1枚。
峠の看板も撮影。
ジロ一行が車で自転車をこぎながら、それぞれ観戦場所を下見。ちょっと移動するとスイスとの国境であり、本日最後となるウンブライユ峠に到着です。
そうこうしているうちに、峠の下からヘリの音が聞こえ始め、先頭集団が長い峠を駆け上がって来ました。登りとは思えないスピードで至近距離を通過していきます。
15ステージ終了時点で2位に2分半以上の差をつけているマリアローザ(総合トップ)のデュムラン(チーム・サンウェブ)もトップ集団から少し遅れて現れました。
ステルヴィオを越えて、しばしスイスを走ったジロの一行は本日3つ目のウンブライユ峠を越えて再びイタリアへ。
キンタナ(モヴィスター)、ニバリ(バーレーン・メリダ)といったマリアローザを争う選手が快調にボルミオへの長いダウンヒルへと向かいます。
ボルミオのゴールを最初に駆け抜けたのはニバリとランダ(スカイ)。そしてキンタナが続きました。デュムランはマリアローザの座を守ったものの、最後の峠の前にトイレに行くアクシテントにも見舞われ2位のキンタナとの差が31秒差、3位のニバリとの差が1分12秒差に縮まり、俄然面白い展開になりました。
昨年のジロもそうでしたが、後半の厳しい山岳ステージでは何が起こるか分かりません。まだまだドロミテなどの山岳ステージが続きます。
レース後は多くのサイクリストに混ざってボルミオの街まで長いダウンヒルを楽しみました。
明日はパッソ・トナーレで17ステージを観戦してきます。
神﨑 裕一