ツールドフランス 観戦2日目
7月19日(木)天気 晴れのち曇り、一時雨 気温20度〜25度
18ETAPE La MURE〜SERRE-CHEVALIER 183km 上級山岳
観戦ポイント :ガリヴィエール峠(2642m)オートアルプス
グルノーブルを7時30分出発して、イゼール県から西のサヴォア県へ。
アルプ・デイエズを横目に、エクラン国立公園内を氷河湖のシャンブルー湖やエクラン山塊の迫力ある氷河の絶景が広がるラ・グラーブ村で写真タイム。予想していたよりガリヴィエールへの道は、渋滞なくスムーズにLautaret(ロタレ峠)にアクセスできました。
ツールに久々に登場する孤高の山岳ルート、ガリヴィエール峠を超えるとあって、朝からブリアソン方面から沢山のサイクリスト、ツールファンが峠にすでに押し寄せていました。
見上げればミュージュ氷河を頂く山塊には、モンブラン(4810m)に次いでフランスで高い山があり、猛々しい景観を見せてくれます。西側には、18エタップのスタートのブリアンソン方面へと長い美しい谷間が広がり、北側のツールが来るル・テレグラフ峠へと誘う壮大なフレンチアルプスの風景こそガリヴィア(2642m)ならではです。
天候も曇り、小雨と肌寒かったので、ラウタレ峠からガリヴィエ峠への自転車でのヒルクライムは、峠クローズの時間ぎりぎりの12時15分スタート。約8kmの標高差約600mをゆっくりと絶景ルートを登りました。Eバイク、ロードバイクで皆さんに思い思いに走って山頂到着。
Eバイクの女性陣、さっそうとかなり速く登って行きました!
ここでメカトラブル発生、メンバーのEバイクがパンク、寒いガリヴィエ峠で修理に寒さも感じなかったほど。ポンプとチューブが合わないとか記憶に残る峠滞在からスタート。男性陣ありがとうございました。
ガリヴィエ峠を挟んでその斜面に流石ツールドフランスの人気山岳エタップだけあり、凄い人、自転車がびっしりです。15:00に峠をキャラバン隊が続々と登って来ます。峠観戦ならではの雰囲気も盛り上がってきました。
隣のフランス人がラジオでキッテルが落車、先頭集団が33人、コンタドールが仕掛けた、しかしメカトラブルで自転車を交換した!とか実況中継してくれたりする興奮の中、16:47にポリスバイクを先頭に、黄色のヘルメットに白いジャージ、チームロットNLユンボのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が単独トップで峠を踏み上がってきました。
峠から見下ろしたり、オンコースぎりぎりに観戦したり大歓声のもと、クリストファー・フルーム(チームスカイ)、ロメン・バルデ(AG2R)、リゴベルトウラン(キャノンデール)そしてコンタドール(トレック・セガフレード)もガリヴィエ峠を駆け抜けて行きました。
そして役目を終えたトップ集団のアシストたちがそれぞれ抜けてくのを拍手で健闘を讃えます。
いよいよ各チームカーとープロトン集団が峠を登ってきます。大歓声のもと峠に差し掛かると抜けるまで新城選手をしっかりと応援することができました。
明日も難関山岳エタップにて順位を決定するシーンから目が離せません。
フェローサイクル 水澤 史