本日の17ステージはヴィラディエゴからロスマチュコスまでの180kmの山岳ステージ。途中に2こ級峠、1級峠、ラストの超級峠というハードなステージ。今日の天候、湿った路面状況では何か起きてもおかしくありません。
サンタンデールの街を出てSolaresからコースインスペクションをしながらゴール地点のLos Machucosを目指します。ゴール地点の標高は880mとそれほど高いものではありません。が、、、決して楽な峠ではありません。
本日最後の峠に差し掛かったところで、一旦待機。というのも、峠を登っていた車があまりの勾配に立ち往生したとのこと。しかも2台も!これだけでも峠の厳しさが伝わるかと思います。
峠の最大斜度はなんと26%!!ジロやツールでもっと長い峠、標高が高い峠は見てきましたが、こんな斜度は見たことがありません。
写真では伝えきれませんが、25%の区間です。実際に見ると壁のように感じます。
通常の車両だとゴール地点まで登ることはできませんが、今回の車は許可を持っているので、ゴール地点の峠まで歩く人を横目に車でらくらくアクセスです。
ゴール地点で集合写真。皆様の服装からもわかるように昨日とは打って変わって肌寒いです。
きょうもVIPエリアを覗いてみると、時折雨が降ることもありテント内は賑わっていました。
こんな生ハムも食べられます。美味しかったですよ!
のんびり座ってTV観戦も可能
屋外にももちろん大きなスクリーンが設置されており、レースの状況が確認できます。
ゴール地点よりもそこに至るハードな登りで観戦すべく残り1km地点にて観戦をしてきました。路面にはコンタドールの文字がこれでもか!と書かれています。
大人も子供も観戦場所へと自転車や徒歩で登って来ます。
お客さまも応援の準備万端。選手たちの到着を待ちます。
時折ガスが濃くなる中、ヘリの音が選手の到着を知らせてくれます。先頭の選手たちがラスト2km地点を通過して登ってくるのが見えます。
トップは招待チーム、アクアブルースポーツのデニフィル選手。
そして2番手の選手が近づくと歓声がより一層大きくなりました。もちろん地元スペインのコンタドールです。熱のこもった応援が写真からも伝わります。
お客様も応援の旗を掲げて声援を送ります。
その後、有力選手が次々に現れます。ニバリ(右)、とザッカリン(左)が並んで登って来ました。
少し遅れて総合首位のフルーム。今日は少し苦しんだようです。
さらにはイタリアチャンピオンのジャージに身を包んだアル。
フランス期待のバルデらが続きます。
総合上位ではありませんが、観客を盛り上げる選手もいます。↓こちら後輪だけで登っているのがわかりますか?いわゆるウイリー状態で登る選手が数名いました。こんな過酷な峠の最後でこんなことが出来るとは、恐れ入ります。
17ステージを終えて以前マイヨロホ(総合首位)はフルーム(チームスカイ)ですが、2位のニバリとの差が1分16秒まで縮まりました。そしてコンタドールの総合順位は5位ですが、今日のステージは2位と躍進し、上位との差を詰めることに成功。何より見事な走りで観客を盛り上げてくれました。
明日は18ステージの観戦の前にサイクリングをお楽しみいただきます。
神﨑 裕一