20ステージのスタートを見送ったのち、順調に移動してアングリル峠の麓へ到着。ここから1575mのアングリル峠まで距離12.5km、標高差1200m超のヒルクライムが始まります。ドライバーのロベルトに言わせると”パーティータイム”の始まりです。
この辺りは一般車両は入れないので、自走または歩行で登る人たちが大勢いて、歩く人たちからは何度もヒッチハイクを試みられました。
今回は許可車両のため、ゴールまで7kmほどのVIPエリアがある地点まで車でアクセス。この周辺での観戦となりました。
ゴール地点の峠を見上げると、すっかり雲に覆われています。風が非常に強く、時折雨が横から吹き付け、観戦にもハードな状況です。
風雨に耐えながら待つうちに、雨が止み空が明るく成り始めたころ、選手たちがアングリルを登っていました。
大歓声の中、先頭集団で現れた赤と黒のジャージはコンタドール!レース人生の集大成となるアングリルで、34歳の偉大なチャンピオンが素晴らしい走りを見せてくれています。
※興奮のあまり露出があわずすみません。
そして数十秒あとにはマイヨロホのフルームを引くスカイの一団が到着
さすがにこの辺りは各選手苦しそうです。チャベスも必至の表情
イタリアチャンピオンジャージのアルも峠を見据えてペダルを回しています
青空が広がり始めたころ、プロトンも峠を登って来ました。そしてこの一団を横目にスクリーンのあるVIPエリアへと急ぎます。
もちろん光が射し始めたアングリルのゴールの様子を映像で見るためです
山の中の為、途中映像が途切れながらもコンタドールが後続選手を振り切り、トップでゴールする様子が確認できました。
見守っていた多くの人たちに感動を与えた瞬間です。今日の結果、マイヨロホ(総合首位)は、ツールに続きダブルツール(グランツール2冠)達成のフルーム(チーム・スカイ)、2分15秒差でニバリ(バーレーン・メリダ)、2分51秒差でザッカリン(カチューシャ・アルペシン)。そして本日の主役コンタドールは3分11秒差の4位となりました。
明日は晴天となりそうなマドリードで最終21ステージを見てきます。
神﨑 裕一