ジロ・ディ・イタリア観戦ツアーがスタートしました!

 

コースレイアウト

今年のジロの最難関コースといわれる残雪の残るドロミテ山岳ステージでは、アルパゴをスタートして、ドロミテマラソンでも有名な「セラロンダ」プラスアルファーの過酷なステージです。

ドロミテの中心セラ山群の登りへと突入していきました。

まずは、アラッバ(1,601m)から約9kmのポルドイ峠(第1級2,239m)までのヒルクライム。

次はドロミテ街道を下ってセラ峠(第2級2,244m)そしてガルディナ渓谷をかすめて、セラを見ながらガルディナ峠(第3級2,121m)へ。

ゴールとなるコルバラ(1,528m)まで約11kmのダウンヒル、ゆるやかな登りでコンポロンゴ峠(第2級1,875m)を経由して再びアラッバへ。

さらにここから美しい教会が佇むル・デ・サンタルーシアの景色から一変して残雪のある最難関峠、荒涼としたジアウ峠(第1級2,236m)へと勝敗の分け目となるヒルクライムコースへ。

最後は再びコルチナダンペッツォからのドロミテ街道まで駆け下り、再びファルツァレーゴ峠、ヴァル・パローレ峠(第2級2,105m)まで登ってアップダウンを繰り返した後に、右手にドロミテの名峰ファネス三山を見ながら左手に再びセラ山群の景観が見えてきます。

アルタバディアとガルディナ峠への道が交差する十字路コルバラの街外れがゴールラインとなり、ピッツボエのゴンドラ駅付近がゴール地点です。

コルバラへチャベス、ステファンの2人が戻ってきました。

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イタリア期待のニバリが遅れてゴールへ

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レース観戦

私達はまずポルドイ峠(2,239m)付近で見晴らしの良いアラッバからの九十九折の登りトレイルを見られる位置に陣取り観戦することにしました。

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日本人サポートも集結

サッソポルドイ山頂(約2,900m)までロープウエイで登りジロが走る山岳ルートと周囲の360度の絶景を楽しみコースレイアウトをしっかりと把握。

ドロミテステージの中でも、ジロが来る恒例の地、絶好の観戦ポイントであるポルドイ峠では、多くのサポーター、サイクリスト達がジロの集団が登ってくる前に、興奮しながらセラロンダを時計回り、反時計回りと周回しつつ各々の観戦ポイントを選定しているのが印象的です。

イベントカー、キャラバン隊の盛り上がりと観戦前のわくわくした時間もつかの間、13:50頃、警察のバイクに先導されてジロの先頭集団が遠くに登ってくる姿が見えました!

急峻な山岳ステージであり、峠が6つもあるので最初のポルドイ峠までは、集団はまとまって登ってきました。

ダミアーノ・クネゴ(NIPPO)がポルドイ峠を力強い走りで先頭集団を引っ張る場面に、イタリア人サポーターが、大興奮で応援していた様子が印象的でした。

結果的にクネゴは山岳賞のマリアアッズーラを獲得し登りでの強さを発揮してくれました。

続々と集団が3つくらいになり、今大会唯一の日本人選手、山本元喜選手(NIPPO)も私達の応援に笑顔で応えてくれました。残り全ステージで応援します!

集団がいったん通過すると、観戦ツアーはポルドイの山岳ホテルでテレビ観戦。

行方をチェックしながら、マリアローザはコスタリカの強豪アンドレイ・アマドール(モヴィスター)が死守するか、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ)、アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター)、サポーターが多かったコロンビアの英雄、エステファン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)、リゴベルト・ウラン(キャノンデール)も安定していました。

引き続きドロミテの急峻な峠を登ったり駆け下りたりの連続シーンを各国のサポーターが見守っています。

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予想どおり勝負が動いたのは、ジアウ峠(2,236m)への登りです。それぞれのエースを勝たせたいモヴィスターとアスタナの編隊が優位性を得る為に、理想のポジションをキープし合います。マリアローザのアマドールが予想外にトップ集団から遅れ出しました。最後の下りでかなり回復したように見えましたが。そして満を持して、ヴィンチェンツオ・ニバリ(アスタナ)がアタックを仕掛けるとイタリア人サポーター、テレビ、ラジオのアナウンスも大興奮で絶叫状態でした!

私達は観戦で峠とゴール観戦が幸いながら可能なコースレイアウトに、専用車でレンタルサイクルを借りにコルバラへ移動。

その後、どんな展開かはおそらくヴァルパローレ峠付近であろうか?観衆が集まって誰がいやどんな選手たちが先頭で戻ってくるのか興奮しながら、奇岩サッソンガーの麓、普段は閑静なコルバラですが今日は雰囲気がまったく違いました。

警察のバイクに続いて沿道の大歓声とともにトップで戻ってきたのは、エステヴァン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)、ステファン・クルイスウィク(チーム・ロットNL)が僅差です。そして第3位でイタリア人の期待、ヴィンチェンツオ・ニバリは5位で入ってきました。

この時点でマリアローザは、ステファン・クルイスウィク(チーム・ロットNL)、2位にヴィンチェンツオ・ニバリ(アスタナ)、3位がエステヴァン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)となりました。

それにしてもドロミテ山岳ステージは、ロンバルディアの両雄、パッソ・ステルヴィオ、パッソモルティローロとは違った景観と雄大さを十二分に感じさせてくれました!

私達はコルバラでレンタルバイクを借りて、翌日のカステロットからシウジ高原での山岳タイムトライアルへサイクリングを兼ねて観戦します!

 

フェローサイクル 水澤 史

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