ジロ・ディ・イタリア観戦ツアー
5月24日(火)晴れ時々曇り
第16ステージ ブリクセンスタート〜アンダーロ 132km
コースレイアウト
オーストリア国境に近いヴィップタールの古都、ブリクセンから東はドロミテ山塊の西側を見ながらアディジェ川に沿って、北へ約40kmの下りを南チロルの都市ボルツァーノへと走ります。ここから突如、メンドーラ峠(第2級1363m)への一気にきつい登りが出てきます。そこからクレスを通過してボルツァーノ県からトレント県へと変わっていきアンダーロまで再び下ります。最後は再びトレント地区をスキー場が点在するパガネッラ峠(第3級994m〜1033m)まで登り山頂200m手前でフィニッシュとなります。途中クレスから西へ延びるヴァルディ・ソル(太陽の谷)は、昨年のピンゾーロ、マドンナディ・カンピリオを思い出してしまいます。
スタート観戦
ドロミテ山岳ステージが終了したヴァル・ガルディナを後にして、麓のクラウゼンの村から約12km、自転車専用道路を北上して参加者メンバー全員でブリクセンまでサイクリングでアプローチしました。10時30分には到着できたので、自転車でヴィラッジオ、PPOポイント、チームバスの駐車場を自転車に乗ってチェック、今回は街外れにチームバス駐車場があったので自転車がとても便利でした。
天候に恵まれたドゥオーモ広場は12時10分から選手のサインニングに合わせて、キャラバンカーが縦列し、プレイベント、グッズのプレゼントなど大盛り上がり。いよいよ選手が続々と登場してくるとサポートの興奮は最高潮に。
参加メンバーは、やはり山本選手の応援に写真を一緒に撮影したり、談笑したり各々スタート前の楽しい時間を過ごされていたようです。
そして最後にマリアローザジャージで登場したステフェン・クルイスウィック(チーム・ロットNL)のインタビューで今日のステージのスタート宣言されました。
いつも静かなドゥオーモ広場の教会とピンク色のジロ一色のコントラストがなぜか調和しているのがとても印象的でした。スタートラインにアスリートがセットアップすると至近距離での観戦、応援、特にブリクセンスタートはサポーターにもとても観戦しやすいオーガナイザが魅了でした。13時40分、いよいよパレードランがスタート!
今日のトレイルが比較的132kmというショートランだからなのかも知れませんが、最初からかなり本気モードの選手もいました。集団スタートを全て見送り、チームカー、ジロカーのFINITTOまで見納めるのがスタート観戦の魅力です。いやいや関係者のみなさんの撤収の素早さも見るべきものがあります。私達はブリクセンの鉄道駅まで自転車で移動して、専用車に乗って次の観戦地となるイタリア最大のガルダ湖畔へと移動しました。途中、トレントの街に近いモゼールの自転車博物館兼ワインカンティーナに立ち寄り、歴代のモゼールの使用した自転車コレクションを鑑賞したり、スパークリング、ミューラータウガウ種の白ワインをテイスティング。
そしてトレント県に広がる広大なブドウ畑の絶景を見ながらガルダ湖へと旅路は続きます。
ホテルに到着するとリザルトが早速出ていました。バルベルテが奮闘、イタリアのメディアがどれも称賛、そしてニバリはどこへ行ったのか?という厳しい記載です。マリアローザの行方は?まだまだ第17ステージへと目が離せなくなってきました。一方観戦ツアーにはガルダ湖畔のマネルヴァから世界遺産シルミオーネまでの約32kmのサイクリングとセント・ゼビュ峠の観戦が待っています!
フェローサイクル 水澤 史