ジロ・ディ・イタリア観戦ツアー
5月29日(日)曇り時々雨
第21ステージ クーネオ~トリノ 163km
コースレイアウト
前日の山岳ステージにてマリアローザが決したジロの一団はクーネオからトリノまでの約100kmの平坦区間を走り抜け、観衆の待ち受ける古都トリノの街へと入ります。その後1周7.5kmの周回コースを8周してグラン・ファイナルを迎えます。
私たちはレース到着の5時間前にはトリノの街へ入り、コースのインスペクションをしながら観戦場所を検討していただきました。レースの様子を思い浮かべながら観戦場所を決める、この作業も観戦の楽しみのひとつです。
↓↓ゴール地点の様子。すでに場所取りをしている人がいました。
↓市内に設けられた最大斜度8%の坂
そしてコースの下見に加えてサヴォイア公国の都であったトリノの散策もお楽しみいただきました。観光だけでも訪れる価値のある街です。
ジロの一行が到着する2時間ほど前にトリノの街は土砂降りに見舞われました。
雨に濡れた路面が乾き始めたころ、まずはロットNL・ユンボ所属の2名の選手が周回コースへと駆け込んできました。
その後、マリアローザを纏い地元イタリアの声援を受けるニーバリや総合3位のバルベルデといった選手もトリノの観衆の前に姿を現しました。
山本元喜選手も無事にトリノに到着し、見事に完走。私たちを楽しませてくれました。
ゴール手前のエリアは選手を一目見ようとフェンスの前に幾重にも人々が立ち並んでいました。
滑りやすい路面の影響もあり、集団落車が起きたこともあり1週目のゴール地点通過で実質的にはレースは終了となりました。レース後の表彰式では何度となくヴィンチェンツォ・コールが観衆から沸き起こり、マリアローザを祝福していました。
↓トロフィーを受け取るマリローザのヴィンチェンツォ・ニーバリ。手前の青い旗は彼の応援旗です。
そしてチーム優勝を遂げたニーバリ要するアスタナ(カザフスタン)のメンバー。
↓総合2位で満面の笑みで観衆に応えるチャベス(オリカ・グリーンエッジ)
最終結果は以下のとおりです。
マリアローザ(総合優勝):ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)
マリアビアンカ(新人賞):ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ)
マリアロッサ(ポイント賞):ジャコモ・ニッゾーロ(トレック・セガフレッド)
マリアアズーラ(山岳賞):ミケル・ニエヴェ(チームスカイ)
99回目のジロの3週間はトリノで閉幕を迎えました。
長く過酷な山岳ステージやスプリント勝負の区間、選手同士の駆け引きや、チーム戦術など本場のレースを生で体感して、やはり実際に現場で見る迫力、楽しさを感じました。
来年はジロデイタリアは100回目を迎える記念の年になります。より多くの方に生のレースの迫力を体感し、合間にはサイクリングも楽しんで頂きたいと思います。
神﨑 裕一