8/11発ロンバルディアサイクル MTB体験

ボルミオからガルダ湖に移動する前に、半日MTB体験に行ってきました。行先はボルミオから車で30分ほど走った標高2000mほどにあるダム湖・カンカノです。

IMG_7664

まずは足慣らしをしながらきれいな湖畔を走って行きます

IMG_7666

するとちょうど魚を釣り上げるところを目撃。マスでしょうか。結構大物のようでした

IMG_7669

そして少し登ると美しい水を湛えたダム湖が登場。今日はこの周りを一周します。

IMG_7671

高所が苦手なのに覗き込むお客様。その気持ち、分かります

IMG_7672

湖の周りには美しい山々が連なり、遠くには氷河も見えます。

IMG_7674

そしてアップダウンの少ないルートのため、MTB初体験の方でも安心して楽しめます

IMG_7678

美しい風景が広がってます

IMG_7686

今回は手前の湖を周回するルートですが、奥の湖を越えて、谷を下るとスキーと免税の街で有名なリビーニョ方面へ至るルートもあります

IMG_7694 IMG_7695

ダムまではこんな道を登るんですが、そこは専用車でらくらくアクセス。もちろんここを自走で登ってくる人も多く見られました

IMG_7699

午後はガルダ湖畔の町へ移動。明日はガルダ湖の周囲を走って来ます

IMG_7702

 

神﨑 裕一

カテゴリー: ロンバルディア | コメントをどうぞ

8/11発ロンバルディアサイクル モルティローロ峠へ

終戦記念日の本日、イタリアでは聖母被昇天祭の祝日で、家族や友人とピクニックなどを楽しむ日になっています。

さてツアーも後半に差し掛かり、本日はモルティローロ峠へと行ってきました。

まずはホテルから登り口までは昨日と同じルートで向かいます。

IMG_7615

皆さん余裕ですね

IMG_7622

サポートカーのドライバーがこんなところからも撮影してくれました

IMG_7629

登り口となるマッツォの村に到着。ここから標高差約1300m、1852mの峠まで約12kmの登りのスタートです

IMG_7636

ステルヴイォと比較すると、標高は低く、距離が短いのですが、ここの平均勾配は10.9%。なかなか脚を休める場所がありません

IMG_7638

それでも皆さんそれぞれのペースで峠に挑戦してきました

IMG_7645

ところどころで谷の風景が楽しめます

IMG_5543

こちらは往年の名選手パンターニの記念碑

IMG_5545

こちらのお客様は淡々とノンストップでゴールされました。素晴らしい!

IMG_7653

皆様達成感を感じながらのゴールです

IMG_7655

 

サポートカーの誘惑にもまけず、お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

IMG_7660

全員で峠で記念写真。

IMG_7662

峠からの風景はこんな感じで、のどかな風景が広がります

IMG_5547

下山途中も景色が良いところで写真ストップ。ブレーキングで疲れた手と自転車のブレーキを休ませながら下って来ました

IMG_5548

本日も無事に終了

IMG_5549

 

明日はマウンテンバイクをしたのち、ガルダ湖畔へと移動します。

 

神﨑 裕一

カテゴリー: ロンバルディア | コメントをどうぞ

8/11発ロンバルディアサイクル 国境越えライド

本日はヒルクライムの合間の脚休めの1日です。まずはボルミオからティラノまでセンティエロ・ヴァルテリーナを38kmほど走ります。下り中心の気持ちの良いルートが続きます

IMG_7574

時折、小休止をして写真タイム

IMG_7576

川幅が広くなり、キレイな場所で対岸の村も入れて集合写真

IMG_7579

2時間ほどで無事にティラノに到着。ここからは世界遺産ベルニナ線の旅です

IMG_7580

自転車も積み込みます。

IMG_7582

自転車車両はこんな感じ。ちなみに人より自転車持ち込み料金のほうが高いんです

IMG_7583

発車時刻になると発車ベルもなく静かにティラノを出発!

IMG_7584

ブドウ畑やリンゴ畑が続く車窓を楽しみながら、すぐにスイスへと入ります

IMG_7586

そして出ました。ブルージオのループ橋。人気の写真スポットです

IMG_7588

その後はポスキアーヴォ湖沿いを走ります

IMG_7590

本日は峠の天候がイマイチなのと、午後から雨マークがあったので、ポスキアーヴォで下車して午後は短めの行程としました

IMG_7593

教会広場が美しいポスキアーヴォの街。氷河を纏った山も遠望できます

IMG_7595

 

今回も広場に面したテラス席でランチタイムです

 

 

IMG_7596

その後、湖畔で写真を撮ったり、

IMG_7599

ベルニナ線の撮影ポイントでのんびり過ごしながらティラノへと戻りました。

IMG_7610

ティラノに着いてサポートカーでボルミオに戻る辺りで雨がぱらついてきました。タイミングもばっちりな1日でした。

明日はモルティローロにそれぞれのペースで挑みます。

 

神﨑 裕一

 

 

カテゴリー: ロンバルディア | コメントをどうぞ

8/11発ロンバルディアサイクル ステルヴィオ峠へ

ボルミオに移動し本格的なライドがスタートです。地図を用いて走行距離、標高差、勾配などを頭に入れて出発です

IMG_7545

まずは緩やかに登り始め、約21km先、2758mのステルヴィオ峠まで1500mの標高差に挑みます

IMG_5522

青空が広がり、20℃前後の気温で気持ちの良い走りだしです

IMG_5524

ステルヴィオを登りながらも、自分との戦いです

IMG_7552

歩いても、峠を楽しむのが一番です

IMG_7550

標高が上がるにつれて空気が薄くなり、脚の疲労も溜まりやすくなります

IMG_5528

この分岐まで来ると残り3km。その3kmがなかなかハードです

IMG_5529

ステッカーだらけで見えなくなったステルヴィオ峠の看板をバックに記念写真

IMG_7556

達成感を感じられます

IMG_7557

下りの途中で道を見下ろすと、改めて良く登ってきたという風景が続きます

IMG_7563

ボルミオの街の手前で昨年のジロ・デ・イタリアのステルヴィオ峠が入ったステージの標高差を表した看板の前で記念写真

IMG_7567

夕方ボルミオの街歩きへ

IMG_7569

趣のある旧市街は観光客でにぎわいを見せていました

IMG_7570

ステルヴィオのサイクルジャージも色んなデザインがあります

IMG_7571

昨年のジロの看板も見かけます

IMG_7572 IMG_7573

 

明日はスイスへの国境越えライドに行ってきます

 

神﨑 裕一

カテゴリー: ロンバルディア | コメントをどうぞ

8/11発ロンバルディアサイクル ギザッロ教会&センティエロ・ヴァルテリーナ

皆様こんにちは、今シーズン2本目のロンバルディアサイクルをお届けします。まず初日はコモ湖畔のレッコに1泊して、サイクリストの聖地マドンナ・デル・ギザッロ教会を目指します。

IMG_7522

足慣らしながら登りからスタートです。

IMG_5512

今日もギザッロ教会には多くの人が集まり、ミサが行われていました

IMG_5513

併設の自転車ミュージアム&ショップも見ごたえがあります

IMG_5514

ギザッロ教会からは専用車でフェリー乗り場のベラッジオへ。フェリーを待つ間にピザランチ。やはりイタリアのピザは格別です

IMG_5516

そして専用車とともにフェリーに乗って、対岸のヴァレンナへ

IMG_7523

バカンスのこの時期、湖畔のリゾートは賑わいを見せていました

IMG_7526

午後は専用車でソンドリオまで移動し、自転車&歩行用に整備されたセンティエロ・ヴァルテリーナの走行へ

IMG_7532

丁度日の丸が飾ってあった日本車ショップの前からスタート。ティラノまで約27kmのサイクリングです

IMG_7534

途中、こんな道や小さな村を通り抜けながらティラノを目指します

IMG_7535

トウモロコシ畑、リンゴ畑、洋ナシ畑、ブドウ畑などを縫うように走る気持ちの良いルートです

IMG_7539

ティラノに着くと、ベルニナ急行が路面電車のように街を走り抜けていきました

IMG_7543

 

これからボルミオに4泊して周辺の峠や国境越えライドを楽しみます。

 

神﨑 裕一

カテゴリー: ロンバルディア | コメントをどうぞ

【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】最終日・第21ステージ

●第21ステージ グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ 116km

7月29日(日):晴れ時々曇り 気温22~25度

今日で長かった3週間、2018年の暑い夏にツールドフランス最終ステージでフランス縦走した約3300kmのレースが終了します。
プロトン達がパリへの凱旋レースとなり、前日のタイムトライアルで順位は確定していますがこのスプリント区間を最後に狙う選手もいたり、華やかなシャンゼリゼ通りの凱旋門を8周回する荘厳な全選手の走りを見入る、まさにクライマックスです。

参加メンバーもキャラバンカーが巡回する午後16時ごろまでは、場所取りや観光スポット、美術館巡りを楽しまれたりパリ市内をゆったりとサイクリングしたり、各々のパリ滞在を半日過ごされました。

午後18時過ぎにいよいよこの最終スプリントレースを凱旋走行は勿論、ステージ優勝を狙うスプリンター選手のせめぎ合いも見どころせす。
そして変わることのない順位を安定して走る上位選手たちなどツール最後のハイライトが始まりました。

沿道では大勢のパリ市民、ツールと一緒に移動してきた熱烈なファン、そしてツーリストもこの日、この時間帯はツールのグランファイナルを観戦しにシャンゼリゼ通りに集まってきます。
フランス空軍のアクロバティックチームがその上空を勢い良く飛行しながらトリコロールの雲をたなびかせ、ツールドフランスを最高潮に盛り上げていきます。
沿道の観戦者の大歓声と共に、警察車両、そして逃げの選手たちがまず凱旋門へとコーナリングをしてきました。
石畳にきしむタイヤの音、そしてプロトンが続いて入ってきます。
通常ステージでは選手の走りは基本1回しか見ることができません。しかし、21ステージでは8回も選手達の走りが堪能できるのです。
マイヨジョーヌのゲラント・トーマス、マイヨヴェールのペテル・サガン、前年王者のクリス・フルーム、ヒルクライムのスペシャルトのキンタナが通過する度に大歓声がサポーターから湧きあがります。
周回もあと数周になると仕掛ける選手も出てきて順位が入れ替わります。
また、逃げも集団に吸収されて最後の最後に混戦アタックから抜き出たのは、アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ)でした。

パリのこの時期の日没は遅く、まだ明るいうちにレースが終わります。
その達成感は選手は勿論、関係スタッフ、そして観戦者も共有するのがグランツールの魅力です。
余韻に浸りながら、表彰式がポディウムで行われます。混雑したシャンゼリゼを移動するもはもう大変です。
大モニターで見る人達も多いのですがやはり、生で見納めたい人達はごった返したポディウム近くに移動して行きます。
今回は個人総合、山岳賞、ポイント賞、新人賞が先にそれから個人総合の順位、チーム総合順位となっていました。
すでに決定している順位なのですが、こうして表彰式で実感できることが感動です。

こうして第105回ツールドフランスも閉幕となりました。
参加メンバーも各々遅くまでグランファイナルを楽しまれたようです。
長い人はアルプスステージ&ピレネーステージの17日間、ピレネーステージ10日間という長期戦、変化に富んだ観戦ポイント、そして4日間のサイクリング、オンコースも含めて今回の観戦ツアー参加メンバーの思い出に深く刻まれることでしょう。
大変お疲れ様様でした。

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 83時間17分13秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +01:51
3.クリス・フルーム(チームスカイ) +02:24

ステージ順位
1.アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ) 2時間46分36秒
2.ヨーン・デーゲンコルプ(トレックセガフレード)
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ)

ポイント賞
1.ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ) 477pts
2.アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ) 246pts
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ) 203pts

山岳賞
1.ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ) 170pts
2.ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック) 91pts
3.ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ) 76pts

新人賞
1.ピエール・ラトゥール(AG2Rラモンディアル) 83時間39分26秒
2.エガン・ベルナル(チームスカイ) +05:39
3.ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴベール) +22:05

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
・7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
72KM3294
シャンゼリゼに凱旋するプロトンたち、ここからもレースは続づく。

72KM4241_
総合、ポイント、山岳、新人のカテゴリー別の覇者

72KM3645
絶大な人気を誇るモヴィスター・チームのナイロ・キンタナ

IMG_1669_2
シャンゼリゼに一足早く、まだ静かなひと時

IMG_1672_2
ポイント賞の覇者、人気のペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)

カテゴリー: ツール・ド・フランス観戦 | コメントをどうぞ

【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】6日目・第20ステージ

●第20ステージ バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレットの個人タイムトライアル 31km

7月28日(土):雨のち晴れ晴れ、気温22~24度

ピレネー山脈での山岳ステージが全て終了し、パリに行く前の最後の勝負となる個人タイムトライアル。
大西洋に近いフランスバスク地方の小さい町での開催となりました。
近くのバイヨンヌでは、フィエスタが同時に開催されバスクの人々には、2大イベントを満喫しようと大勢の人々が集結しました。
大西洋に近いのに緑眩い低山が赤い鎧戸と漆喰の壁、赤い焼きレンガの屋根を持つ山岳地域の家々が軒を連ねます。
緑色のバスクの憲章を窓目やベランダに掲揚する風景は、ピレネーバスクならではの風景です。

さて、タイムトライアルは上位選手の順位に影響するので、応援にもかなり熱が入ります。
全長31km、例年になく険しい登り、テクニカルな下り共に変化に富んだハードな設定。
なんと最後は10.2%のコル・ド・ピノディタへの登りきるまれに見るITTであり、オールラウンダー向けではと多くの人々が感じたようです。
タイムトライアルは順位が高い選手は後半スタートなので、私たちは16:00までスタート順位が遅いバウケ・モレマ(トレックセガフレード)、ラファウ・マイカ(ボーラハンスグローエ)まで観戦した後にフィエスタで盛り上がるバイヨンヌへ。
明日のパリへなんと辿りつきたいです。

バイヨンヌの人混みでオフィシャルサイトでクリス・フルームが3位奪回したのを聞いてファンは安堵していました。

エスコート 水澤 史

ステージ順位
1.トム・デュムラン(チームサンウェブ) 40分52秒
2.クリス・フルーム(チームスカイ) +00 01秒
3.ゲラント・トーマス(チームスカイ) +00 14秒

個人総合
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 80時間30分37秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +01:51
3.クリス・フルーム(チームスカイ) +02:24

ポイント賞
1.ペーター・サガン(ボーラハンスグローエ) 467pts
2.アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ) 196pts
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ) 183 pts

山岳賞
1.ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ) 170pts
2.ワレン・バルギル(フォルテュネオ・サムシック) 91pts
3.ラファウ・マイカ(ボーラハンスグローエ) 76pts

新人賞
1.ピエール・ラトゥール(AG2ラモンディアル) 80時間52分50秒
2.エガン・ベルナル(チームスカイ) +05:39
3.ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴベール) +22:05

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
・6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
IMG_1645
フランスバスク地方の家並みとツールのTTは何故か良く似合う。

IMG_1627
キャラバンカーのプレゼントもほしそうな人に親切にあげている感じです。

IMG_1637
ボヴィスターのチームカーがコスタリカの英雄、アマドールのネームプレートがつけられスタート準備。

IMG_1638
今回お世話になったマヴィックのチームカー、ツールでも人気のチームカー。

IMG_1649
村にあるアンティークショップ

IMG_1624
街の中心にあるカテドラル

IMG_1629
牛肉の細切れとジャガイモをじっくりと煮込んだバスクの郷土料理。

カテゴリー: ツール・ド・フランス観戦 | コメントをどうぞ

【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】5日目・第19ステージ

●第19ステージ/ルルド~ラランス 200.5km(上級山岳)

7月27日(金):晴れ、気温23度 強風

恒例のピレネーステージを代表するルートといって良いでしょう。
獲得標高約4800mとまるでアルプスのモンブランの高さとほぼ同じです。
アスパン峠(1490m)、トゥルマーレ峠(2115m)、オビスク(1709m)という主要ピレネーの1級、超級峠を越えてきます。

峠規制を心配して朝6時45分にルルド出発。
カンパン渓谷を上がるほどの霧が晴れて青空のグラントゥルマーレと天空に聳えるピック・デュ・ミディ(2887m)が視界に入ってきた。
平均7.3%のコース平均勾配を上がり、グラントゥルマーレ(2115m)の小屋の1部屋を借り切って待機。
トイレ、ランチと安心してピレネーステージのハイライトでもあるトゥルマーレ峠を楽しんで頂きました。

11時を過ぎるとかなりの観戦者が峠に集まってくる。
13:30にキャラバンカーが続々と上がってくると気分も盛り上がってきます。
このトゥルマーレ峠は、ピック・デュ・ミディゴンドラのあるラ・モンジー側から選手が駆け上がってくる。
そして西側のバレージュ方面へは約16kmのダウンヒルが待っている。
ここからそのクライマックスをどちらで観戦するか迷うもの楽しい。

15時27分頃、スタンデイングオベーションが峠にこだますると、さっそうとマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞ジャージ)をまとったジュリアン・アラフィリップ (クイックステップフロアーズ)が颯爽と駆け抜けて行きました。
道路が狭く、進行方向右側は崖なので選手達が左側に切り込んできます。
その風を感じながらの応援は、グラントゥルマーレの醍醐味です。
ふと、目線を上げるとフランス側のピレネー最高峰ヴィニュマール(3298m)が氷河を纏ってツールドフランスを遠くから見守っているようです。

ちなみに観戦に利用させてもらったトゥルマーレ小屋は、夏のトレッキング、冬のスキーでも良く訪れる風景を眺めるは絶景のロケーションです。
スキーが大好きなオーナーは忙しそうにしていました。ツール観戦は小屋のスタッフたちに任せて、せっせと仕事!

そして観戦後は、トゥルマーレ峠から約17kmの快適なダウンヒル、ガヴァルニー渓谷、ルズ・アルデイデン、コートレ渓谷そしてルルドやオービスク峠へとあらゆる方向へ誘う拠点となるサン・ソヴァール村まで約17kmの爽快サイクリングで終了。
ツールドフランスが走り抜けたホヤホヤのオンコースを走行。
そしてそこから専用車でルルドへ。
主礼拝堂では、ミサの最中でした。
神聖な賛美歌とパイプオルガンの音に包まれて、わずかな時間で礼拝、ルルドの泉も比較的空いていたので訪れることができました。

区間ステージ順位
1.プリモシュ・ログリッチェ(チームロット・NLユンボ) 5時間28分17秒
2.ゲラント・トーマス (チームスカイ) +00:19秒
3.ロマン・バルデ(AGRラ・モンデイル) +00:19秒

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 79時間49分31秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +02:05
3.プリモシュ・ログリッチェ(チームロット・NLユンボ) 79時間49分31秒 +02:24

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
・5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
IMG_1550
ピレネーの聖地トゥルマーレ2115mに集結するサイクリストたち。

IMG_1564
下山はバレージュ方面へサイクリングをするためにバイクも上げる。

IMG_1565
バレージュ方面の景観と名峰ヴィニュマールを遠望する。

IMG_1567
キャラバンカーが来る前に美味しいピレネーの郷土料理「カモと芋、野菜のごった煮スープ」で冷えた身体も温まります。シャンパンサービスもありました。

IMG_1591
選手との距離が近い、孤高の峠がグラントゥルマーレだ。

IMG_1595
進行方向右側は崖なのでスピードに乗って駆け下るラインは、左側に切れ込んできます。

IMG_9170
ルルドにて

IMG_9174
ルルドの泉

カテゴリー: ツール・ド・フランス観戦 | コメントをどうぞ

【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】4日目・第18ステージ

●第18ステージ/トリ・シュル・ベーズ~ポー 171km (平担区間)

7月26日(木):晴れ、気温25度

今日は久々の平坦区間、スプリントレースです。
昨日のサン・ラリー山頂ステージの盛り上がりの余韻を残して観戦者たちは車、キャンピングカー、自転車で各々次なるスタート、トリ・シュル・ベーズへ移動する風景がツールを感じさせます。
オートピレネーの小さな村にまさにツールが来ましたという感じです。

今回はマヴィック社、アメヤジャパンさん、サイクルスポーツの多大な協力により、昨日のサンラリー同様、この街でもレース前にヴィラージュ入場をゲストのみなさんに楽しんで頂きました。
キャラバンカーの前には小さい町なので、歩いてグッズプレゼントをしている姿もあり、ほのぼのした感じが印象的です。結構イギリス人には有名な街だとか。

中央広場ではカテドラル前のポディウムで上位選手、注目選手のインタビューや選手のエントリーに多くのファンが集結。
スタート観戦の期待感とパレードランを見送る楽しさは特別なものです。お目当ての選手の応援、コミュニケーションを!
また、選手の入場時での交流やサインをもらえるチャンスも高いのでレース観戦には欠かせません。
上位選手から真剣な顔、違うチーム同士でも笑顔で言葉を交わしている選手など本スタート前のひと時をお楽しみ下さい。

レースを見送った後は渋滞を交わしながら、ルルドのホテルへチェックイン。
オートピレネー観光局のマーケティングマネージャーのアンナフォンタン女史が参加メンバーをウエルカムウエルカムしてくれました。
キールロワイヤルで明日のトゥルマーレ峠観戦に乾杯!

ルルドは巡礼者とツール観戦者で満杯とのこと。
夕食前にルルドのサンクチャリーとルルドの泉を訪れた人も。
明日も出発が早いです。お疲れ様でした!

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
・4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
3_photo1
街中のパレードコースから選手登録に次々に入ってきまます。

3_photo2
ナイロ・キンタナの登場、子供へのサインに快く応じる。

3_photo4
沿道のファンから次々に握手を求められる。

3_photo3

3_photo5
ポディウムに上がるゲラント・トーマスとクリス・フルーム

IMG_1543
スタート観戦後ルルドのホテルにオートピレネー観光局のアンナ・フォンタン(マーケティングマネジャー)が歓迎してくれました。

カテゴリー: ツール・ド・フランス観戦 | コメントをどうぞ

【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】3日目・第17ステージ

●第17ステージ/リュション~サン・ラリー・スラン 65km(上級山岳)

7月25日(水):晴れのち曇り、気温26度

今日はピレネーステージにとってもツールにとっても待望のサン・ラリー・スラン、コル・デュ・ポルテ(2215m)山頂フィニッシュです。

リュションスタートでピレネーお馴染じみのペイラギュード(1645m)とサンラリーは幾度も登場してきましたが、サンラリー山頂のその先にはネウヴィエイユ山塊が阻み行く手を塞ぎます。
約16km、8.7%の標高差約1400mの登りが最後に待っているので、レース展開を変える可能性を感じさせるコースレイアウトです。

ピレネーといえば第19ステージのグラン・トゥルマレ峠が真っ先に思い描きますが、それをも超えそうなほどの新しく、ハードで、眺望、ロングアプローチ観戦を可能にしてくれる、まさに凄い興奮を禁じえないコル・デュ・ポルテ。
そして、この第17ステージには、65kmの短い距離の区間にペイラギュードの上り、アゼ峠とピレネー屈指の峠がひしめきあっています。
これからのツールにどう組み込まれるのか、選手の印象も含めてとても気になります。

レース観戦では、地元サン・ラリー・スランの村、観光局(マヌー氏)と夏はトレッキング、冬はスキーでお世話になっているメルキュールサンラリーのデイレクター(ジャン・マルク氏)がポルテ峠に設置されたVIP席に招待してくれました。
山頂フィニッシュを選手がこの長い登りを駆け上がって来るの想像しながら、まったりと地元の人々の交流もあり、モニターで状況が変わるたびに歓声が山に響きます。

午後5時を過ぎて気温も下がってきた頃、突如発生した霧がこのパノラミックな登りルートと山岳死闘をまるでミステリアスに演出します。
霧が全く視界を塞いだり、風が吹き抜ける谷といわれるこのスペインへ国境に近いサンラリー山頂に集まった約2000人以上が晴れる度にため息から歓声に変わります。
いよいよ麓から10km以上の上部、約6kmの地点にプロトンが這い上がって来るのが識別できます。

中継どおりにモヴィスターのエース、ナイロ・キンタナが圧倒的な推進力と彼独自のポジションでコロンビア人サポーターの大歓声のもと、まるでサッカーのワールドカップでの借りを返すがのごとき”ナイロコール”が起こります。

キンタナの力強い走りに釘付けになってしまい、ピレネー初、ツール初のこの記念すべき超級ロング山岳ルートの景観と、そこを獲るナイロ・キンタナの走りを自分の目でしっかりと焼き付けたくてカメラ撮影が間に合わないほど。
どんどんゴールへとスピードに乗ってフィラム・ルージュにあっという間に吸い込まれて行きました。
2位のダニエル・マーティン(UAEエミレーツ)の力走も素晴らしかったのでご覧下さい。
続いてマイヨジョーヌをまとったゲラント・トーマス(チームスカイ)が小さい集団でゴールとなりました。

下山ゴンドラで中間駅まで降りてそこから約12kmのダウンヒルでサン・ラリーの街まで降りて観戦終了。
メルキュールサンラリーで夕食後、再びスペインのアインサへ。オルデサ・イ・モンテ・ペルディド国立公園にもほど近いピレネー山塊の南側へと戻ります。
みなさん大変長い一日、お疲れ様でした。

ステージ順位
1.ナイロ・キンタナ(モヴィスター)/ 2時間21分27
2.ダニエル・マーティン(UAEエミレーツ)/ +00:28
3.ゲラント・トーマス(チームスカイ)/ +00:47

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ)/ 70時間34分11
2.トム・デュムラン(チームサンウエブ)/ +01:59
3.クリス・フルーム(チームスカイ)/ +02:31

明日は第18ステージの平坦スプリントコース。スタート地点とスタート前の選手を間近に、各国の観戦者の雰囲気も存分にご体験頂きます。

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
・3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 

IMG_1501
サンラリーからの自転車で登る観戦者も国際色豊か

IMG_1500
サンラリーの街を眼下に絶景を楽しむ

IMG_1505
山頂では地元サンラリー村のVIPエリアに招待してもらいました。

IMG_1508
サンラリーのポルテ峠(2250m付近の様子)これから注目!

カテゴリー: ツール・ド・フランス観戦 | コメントをどうぞ