【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】最終日・第21ステージ

●第21ステージ グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ 116km

7月29日(日):晴れ時々曇り 気温22~25度

今日で長かった3週間、2018年の暑い夏にツールドフランス最終ステージでフランス縦走した約3300kmのレースが終了します。
プロトン達がパリへの凱旋レースとなり、前日のタイムトライアルで順位は確定していますがこのスプリント区間を最後に狙う選手もいたり、華やかなシャンゼリゼ通りの凱旋門を8周回する荘厳な全選手の走りを見入る、まさにクライマックスです。

参加メンバーもキャラバンカーが巡回する午後16時ごろまでは、場所取りや観光スポット、美術館巡りを楽しまれたりパリ市内をゆったりとサイクリングしたり、各々のパリ滞在を半日過ごされました。

午後18時過ぎにいよいよこの最終スプリントレースを凱旋走行は勿論、ステージ優勝を狙うスプリンター選手のせめぎ合いも見どころせす。
そして変わることのない順位を安定して走る上位選手たちなどツール最後のハイライトが始まりました。

沿道では大勢のパリ市民、ツールと一緒に移動してきた熱烈なファン、そしてツーリストもこの日、この時間帯はツールのグランファイナルを観戦しにシャンゼリゼ通りに集まってきます。
フランス空軍のアクロバティックチームがその上空を勢い良く飛行しながらトリコロールの雲をたなびかせ、ツールドフランスを最高潮に盛り上げていきます。
沿道の観戦者の大歓声と共に、警察車両、そして逃げの選手たちがまず凱旋門へとコーナリングをしてきました。
石畳にきしむタイヤの音、そしてプロトンが続いて入ってきます。
通常ステージでは選手の走りは基本1回しか見ることができません。しかし、21ステージでは8回も選手達の走りが堪能できるのです。
マイヨジョーヌのゲラント・トーマス、マイヨヴェールのペテル・サガン、前年王者のクリス・フルーム、ヒルクライムのスペシャルトのキンタナが通過する度に大歓声がサポーターから湧きあがります。
周回もあと数周になると仕掛ける選手も出てきて順位が入れ替わります。
また、逃げも集団に吸収されて最後の最後に混戦アタックから抜き出たのは、アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ)でした。

パリのこの時期の日没は遅く、まだ明るいうちにレースが終わります。
その達成感は選手は勿論、関係スタッフ、そして観戦者も共有するのがグランツールの魅力です。
余韻に浸りながら、表彰式がポディウムで行われます。混雑したシャンゼリゼを移動するもはもう大変です。
大モニターで見る人達も多いのですがやはり、生で見納めたい人達はごった返したポディウム近くに移動して行きます。
今回は個人総合、山岳賞、ポイント賞、新人賞が先にそれから個人総合の順位、チーム総合順位となっていました。
すでに決定している順位なのですが、こうして表彰式で実感できることが感動です。

こうして第105回ツールドフランスも閉幕となりました。
参加メンバーも各々遅くまでグランファイナルを楽しまれたようです。
長い人はアルプスステージ&ピレネーステージの17日間、ピレネーステージ10日間という長期戦、変化に富んだ観戦ポイント、そして4日間のサイクリング、オンコースも含めて今回の観戦ツアー参加メンバーの思い出に深く刻まれることでしょう。
大変お疲れ様様でした。

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 83時間17分13秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +01:51
3.クリス・フルーム(チームスカイ) +02:24

ステージ順位
1.アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ) 2時間46分36秒
2.ヨーン・デーゲンコルプ(トレックセガフレード)
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ)

ポイント賞
1.ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ) 477pts
2.アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ) 246pts
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ) 203pts

山岳賞
1.ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ) 170pts
2.ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック) 91pts
3.ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ) 76pts

新人賞
1.ピエール・ラトゥール(AG2Rラモンディアル) 83時間39分26秒
2.エガン・ベルナル(チームスカイ) +05:39
3.ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴベール) +22:05

エスコート 水澤 史
 
 
●ツール・ド・フランス観戦ツアー2018・コンテンツ一覧
1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
・7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
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シャンゼリゼに凱旋するプロトンたち、ここからもレースは続づく。

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総合、ポイント、山岳、新人のカテゴリー別の覇者

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絶大な人気を誇るモヴィスター・チームのナイロ・キンタナ

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シャンゼリゼに一足早く、まだ静かなひと時

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ポイント賞の覇者、人気のペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】6日目・第20ステージ

●第20ステージ バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレットの個人タイムトライアル 31km

7月28日(土):雨のち晴れ晴れ、気温22~24度

ピレネー山脈での山岳ステージが全て終了し、パリに行く前の最後の勝負となる個人タイムトライアル。
大西洋に近いフランスバスク地方の小さい町での開催となりました。
近くのバイヨンヌでは、フィエスタが同時に開催されバスクの人々には、2大イベントを満喫しようと大勢の人々が集結しました。
大西洋に近いのに緑眩い低山が赤い鎧戸と漆喰の壁、赤い焼きレンガの屋根を持つ山岳地域の家々が軒を連ねます。
緑色のバスクの憲章を窓目やベランダに掲揚する風景は、ピレネーバスクならではの風景です。

さて、タイムトライアルは上位選手の順位に影響するので、応援にもかなり熱が入ります。
全長31km、例年になく険しい登り、テクニカルな下り共に変化に富んだハードな設定。
なんと最後は10.2%のコル・ド・ピノディタへの登りきるまれに見るITTであり、オールラウンダー向けではと多くの人々が感じたようです。
タイムトライアルは順位が高い選手は後半スタートなので、私たちは16:00までスタート順位が遅いバウケ・モレマ(トレックセガフレード)、ラファウ・マイカ(ボーラハンスグローエ)まで観戦した後にフィエスタで盛り上がるバイヨンヌへ。
明日のパリへなんと辿りつきたいです。

バイヨンヌの人混みでオフィシャルサイトでクリス・フルームが3位奪回したのを聞いてファンは安堵していました。

エスコート 水澤 史

ステージ順位
1.トム・デュムラン(チームサンウェブ) 40分52秒
2.クリス・フルーム(チームスカイ) +00 01秒
3.ゲラント・トーマス(チームスカイ) +00 14秒

個人総合
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 80時間30分37秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +01:51
3.クリス・フルーム(チームスカイ) +02:24

ポイント賞
1.ペーター・サガン(ボーラハンスグローエ) 467pts
2.アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ) 196pts
3.アルノー・デマル(グルパマ・FDJ) 183 pts

山岳賞
1.ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ) 170pts
2.ワレン・バルギル(フォルテュネオ・サムシック) 91pts
3.ラファウ・マイカ(ボーラハンスグローエ) 76pts

新人賞
1.ピエール・ラトゥール(AG2ラモンディアル) 80時間52分50秒
2.エガン・ベルナル(チームスカイ) +05:39
3.ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴベール) +22:05

エスコート 水澤 史
 
 
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1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
3日目・第17ステージ:バニェール・ド・リュション~サン・ラリー・スラン
4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
・6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
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フランスバスク地方の家並みとツールのTTは何故か良く似合う。

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キャラバンカーのプレゼントもほしそうな人に親切にあげている感じです。

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ボヴィスターのチームカーがコスタリカの英雄、アマドールのネームプレートがつけられスタート準備。

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今回お世話になったマヴィックのチームカー、ツールでも人気のチームカー。

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村にあるアンティークショップ

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街の中心にあるカテドラル

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牛肉の細切れとジャガイモをじっくりと煮込んだバスクの郷土料理。

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】5日目・第19ステージ

●第19ステージ/ルルド~ラランス 200.5km(上級山岳)

7月27日(金):晴れ、気温23度 強風

恒例のピレネーステージを代表するルートといって良いでしょう。
獲得標高約4800mとまるでアルプスのモンブランの高さとほぼ同じです。
アスパン峠(1490m)、トゥルマーレ峠(2115m)、オビスク(1709m)という主要ピレネーの1級、超級峠を越えてきます。

峠規制を心配して朝6時45分にルルド出発。
カンパン渓谷を上がるほどの霧が晴れて青空のグラントゥルマーレと天空に聳えるピック・デュ・ミディ(2887m)が視界に入ってきた。
平均7.3%のコース平均勾配を上がり、グラントゥルマーレ(2115m)の小屋の1部屋を借り切って待機。
トイレ、ランチと安心してピレネーステージのハイライトでもあるトゥルマーレ峠を楽しんで頂きました。

11時を過ぎるとかなりの観戦者が峠に集まってくる。
13:30にキャラバンカーが続々と上がってくると気分も盛り上がってきます。
このトゥルマーレ峠は、ピック・デュ・ミディゴンドラのあるラ・モンジー側から選手が駆け上がってくる。
そして西側のバレージュ方面へは約16kmのダウンヒルが待っている。
ここからそのクライマックスをどちらで観戦するか迷うもの楽しい。

15時27分頃、スタンデイングオベーションが峠にこだますると、さっそうとマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞ジャージ)をまとったジュリアン・アラフィリップ (クイックステップフロアーズ)が颯爽と駆け抜けて行きました。
道路が狭く、進行方向右側は崖なので選手達が左側に切り込んできます。
その風を感じながらの応援は、グラントゥルマーレの醍醐味です。
ふと、目線を上げるとフランス側のピレネー最高峰ヴィニュマール(3298m)が氷河を纏ってツールドフランスを遠くから見守っているようです。

ちなみに観戦に利用させてもらったトゥルマーレ小屋は、夏のトレッキング、冬のスキーでも良く訪れる風景を眺めるは絶景のロケーションです。
スキーが大好きなオーナーは忙しそうにしていました。ツール観戦は小屋のスタッフたちに任せて、せっせと仕事!

そして観戦後は、トゥルマーレ峠から約17kmの快適なダウンヒル、ガヴァルニー渓谷、ルズ・アルデイデン、コートレ渓谷そしてルルドやオービスク峠へとあらゆる方向へ誘う拠点となるサン・ソヴァール村まで約17kmの爽快サイクリングで終了。
ツールドフランスが走り抜けたホヤホヤのオンコースを走行。
そしてそこから専用車でルルドへ。
主礼拝堂では、ミサの最中でした。
神聖な賛美歌とパイプオルガンの音に包まれて、わずかな時間で礼拝、ルルドの泉も比較的空いていたので訪れることができました。

区間ステージ順位
1.プリモシュ・ログリッチェ(チームロット・NLユンボ) 5時間28分17秒
2.ゲラント・トーマス (チームスカイ) +00:19秒
3.ロマン・バルデ(AGRラ・モンデイル) +00:19秒

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ) 79時間49分31秒
2.トム・デュムラン(チームサンウェブ) +02:05
3.プリモシュ・ログリッチェ(チームロット・NLユンボ) 79時間49分31秒 +02:24

エスコート 水澤 史
 
 
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ピレネーの聖地トゥルマーレ2115mに集結するサイクリストたち。

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下山はバレージュ方面へサイクリングをするためにバイクも上げる。

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バレージュ方面の景観と名峰ヴィニュマールを遠望する。

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キャラバンカーが来る前に美味しいピレネーの郷土料理「カモと芋、野菜のごった煮スープ」で冷えた身体も温まります。シャンパンサービスもありました。

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選手との距離が近い、孤高の峠がグラントゥルマーレだ。

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進行方向右側は崖なのでスピードに乗って駆け下るラインは、左側に切れ込んできます。

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ルルドにて

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ルルドの泉

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】4日目・第18ステージ

●第18ステージ/トリ・シュル・ベーズ~ポー 171km (平担区間)

7月26日(木):晴れ、気温25度

今日は久々の平坦区間、スプリントレースです。
昨日のサン・ラリー山頂ステージの盛り上がりの余韻を残して観戦者たちは車、キャンピングカー、自転車で各々次なるスタート、トリ・シュル・ベーズへ移動する風景がツールを感じさせます。
オートピレネーの小さな村にまさにツールが来ましたという感じです。

今回はマヴィック社、アメヤジャパンさん、サイクルスポーツの多大な協力により、昨日のサンラリー同様、この街でもレース前にヴィラージュ入場をゲストのみなさんに楽しんで頂きました。
キャラバンカーの前には小さい町なので、歩いてグッズプレゼントをしている姿もあり、ほのぼのした感じが印象的です。結構イギリス人には有名な街だとか。

中央広場ではカテドラル前のポディウムで上位選手、注目選手のインタビューや選手のエントリーに多くのファンが集結。
スタート観戦の期待感とパレードランを見送る楽しさは特別なものです。お目当ての選手の応援、コミュニケーションを!
また、選手の入場時での交流やサインをもらえるチャンスも高いのでレース観戦には欠かせません。
上位選手から真剣な顔、違うチーム同士でも笑顔で言葉を交わしている選手など本スタート前のひと時をお楽しみ下さい。

レースを見送った後は渋滞を交わしながら、ルルドのホテルへチェックイン。
オートピレネー観光局のマーケティングマネージャーのアンナフォンタン女史が参加メンバーをウエルカムウエルカムしてくれました。
キールロワイヤルで明日のトゥルマーレ峠観戦に乾杯!

ルルドは巡礼者とツール観戦者で満杯とのこと。
夕食前にルルドのサンクチャリーとルルドの泉を訪れた人も。
明日も出発が早いです。お疲れ様でした!

エスコート 水澤 史
 
 
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6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
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街中のパレードコースから選手登録に次々に入ってきまます。

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ナイロ・キンタナの登場、子供へのサインに快く応じる。

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沿道のファンから次々に握手を求められる。

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ポディウムに上がるゲラント・トーマスとクリス・フルーム

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スタート観戦後ルルドのホテルにオートピレネー観光局のアンナ・フォンタン(マーケティングマネジャー)が歓迎してくれました。

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】3日目・第17ステージ

●第17ステージ/リュション~サン・ラリー・スラン 65km(上級山岳)

7月25日(水):晴れのち曇り、気温26度

今日はピレネーステージにとってもツールにとっても待望のサン・ラリー・スラン、コル・デュ・ポルテ(2215m)山頂フィニッシュです。

リュションスタートでピレネーお馴染じみのペイラギュード(1645m)とサンラリーは幾度も登場してきましたが、サンラリー山頂のその先にはネウヴィエイユ山塊が阻み行く手を塞ぎます。
約16km、8.7%の標高差約1400mの登りが最後に待っているので、レース展開を変える可能性を感じさせるコースレイアウトです。

ピレネーといえば第19ステージのグラン・トゥルマレ峠が真っ先に思い描きますが、それをも超えそうなほどの新しく、ハードで、眺望、ロングアプローチ観戦を可能にしてくれる、まさに凄い興奮を禁じえないコル・デュ・ポルテ。
そして、この第17ステージには、65kmの短い距離の区間にペイラギュードの上り、アゼ峠とピレネー屈指の峠がひしめきあっています。
これからのツールにどう組み込まれるのか、選手の印象も含めてとても気になります。

レース観戦では、地元サン・ラリー・スランの村、観光局(マヌー氏)と夏はトレッキング、冬はスキーでお世話になっているメルキュールサンラリーのデイレクター(ジャン・マルク氏)がポルテ峠に設置されたVIP席に招待してくれました。
山頂フィニッシュを選手がこの長い登りを駆け上がって来るの想像しながら、まったりと地元の人々の交流もあり、モニターで状況が変わるたびに歓声が山に響きます。

午後5時を過ぎて気温も下がってきた頃、突如発生した霧がこのパノラミックな登りルートと山岳死闘をまるでミステリアスに演出します。
霧が全く視界を塞いだり、風が吹き抜ける谷といわれるこのスペインへ国境に近いサンラリー山頂に集まった約2000人以上が晴れる度にため息から歓声に変わります。
いよいよ麓から10km以上の上部、約6kmの地点にプロトンが這い上がって来るのが識別できます。

中継どおりにモヴィスターのエース、ナイロ・キンタナが圧倒的な推進力と彼独自のポジションでコロンビア人サポーターの大歓声のもと、まるでサッカーのワールドカップでの借りを返すがのごとき”ナイロコール”が起こります。

キンタナの力強い走りに釘付けになってしまい、ピレネー初、ツール初のこの記念すべき超級ロング山岳ルートの景観と、そこを獲るナイロ・キンタナの走りを自分の目でしっかりと焼き付けたくてカメラ撮影が間に合わないほど。
どんどんゴールへとスピードに乗ってフィラム・ルージュにあっという間に吸い込まれて行きました。
2位のダニエル・マーティン(UAEエミレーツ)の力走も素晴らしかったのでご覧下さい。
続いてマイヨジョーヌをまとったゲラント・トーマス(チームスカイ)が小さい集団でゴールとなりました。

下山ゴンドラで中間駅まで降りてそこから約12kmのダウンヒルでサン・ラリーの街まで降りて観戦終了。
メルキュールサンラリーで夕食後、再びスペインのアインサへ。オルデサ・イ・モンテ・ペルディド国立公園にもほど近いピレネー山塊の南側へと戻ります。
みなさん大変長い一日、お疲れ様でした。

ステージ順位
1.ナイロ・キンタナ(モヴィスター)/ 2時間21分27
2.ダニエル・マーティン(UAEエミレーツ)/ +00:28
3.ゲラント・トーマス(チームスカイ)/ +00:47

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ)/ 70時間34分11
2.トム・デュムラン(チームサンウエブ)/ +01:59
3.クリス・フルーム(チームスカイ)/ +02:31

明日は第18ステージの平坦スプリントコース。スタート地点とスタート前の選手を間近に、各国の観戦者の雰囲気も存分にご体験頂きます。

エスコート 水澤 史
 
 
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1日目・カルカッソンヌ(休息日)
2日目・第16ステージ:カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション
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7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 

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サンラリーからの自転車で登る観戦者も国際色豊か

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サンラリーの街を眼下に絶景を楽しむ

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山頂では地元サンラリー村のVIPエリアに招待してもらいました。

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サンラリーのポルテ峠(2250m付近の様子)これから注目!

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】2日目・第16ステージ

●第16ステージ/カルカッソンヌ~バニェール・ド・リュション 218km(上級山岳)

7月24日(火):晴れの小雨、気温25度

今日はピレネーステージの初日レースを観戦となりました。
ピレネー山脈の東部に位置する山間部をフランス側、スペイン側(カタルーニャ)を経由して最後はポルティヨン峠を登り、温泉保養地としてまた巡礼街道のフランス側のルートになっているリュションがゴールです。

まさにカルカッソンヌのオクシタニー地方からピレネー山岳が立ち上がっていくルート、標高が約1349m、171km地点の1級峠のマンテ峠(Col de Menté)付近で観戦。
麓のサン・ベア村に専用車を止めて約10kmを自走するか、ミニバンのピストンで観戦スポットをそれぞれ確保。

キャラバンカーが予定通り14:30から通ります。プレゼントが少なくなっている印象。
しかし、幅広い年齢層がじっくりと腰を落ち着けて観戦、応援するスタイルはツールならでは。
16時過ぎ、ついに先頭集団が駆け上がってきました。
先頭集団8人、チームロットNLユンボが引っぱりながら、BMC、クイックステップフロアーズ、トレック・セガフレード、バーレーン・メリダ、AG2Rラモンディアル、ミッチェルトン・スコット、ボーラ・ハンスグローエ、そして第2集団がモヴィスター、ワンティ・グループゴベール、バーレーン・メリダ、グルパマFDJの4人が走り抜けていきました。
これからの下り、ポルティヨン峠で再び登るのを考えるとステージ順位は、想像がつきません。
その後、役目を終えたグルペットを応援してから自転車組は10kmのダウンヒルでサン・ベア村駐車場まで峠を下って本日の観戦は終了です。

今日の峠観戦はこのマンテ峠とポルティヨン峠に完全に2分したのでしょう。
車や自転車の流れで半々に観戦者が別れた感じがします。
スペイン人はポルティヨン峠をビエーリャ(カタルーニャ州)から登って行ったのことは容易に想像できます。

ステージ順位
1.ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)/05時間13分22
2.ゴルカ・イサギーレ(バーレーン・メリダ)/05時間13分37
3.アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)/05時間13分37
4.バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)/05時間13分37

個人総合順位
1.ゲラント・トーマス(チームスカイ)/68時間12分01
2.クリス・フルーム(チームスカイ)/68時間13分40
3.トム デュムラン(チームサンウェブ)/68時間13分51

明日はリュションからサンラリーの難関山岳ステージを山頂フィニッシュを観戦します。
一切の車通行止めなので自走するかゴンドラ、リフトを駆使してトレッキングするかの観戦も難関です。

エスコート 水澤 史
 
 
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マンテ峠(Col de Menté)1349m付近

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ロバ達もツールに参加しています

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峠まではヒルクライムしながらアクセス

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久々の登りでとても楽しいとか?

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応援の準備も整い、あとは選手が登って駆け上がってくるのを待つのみ!

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各々の役割を果たした選手を拍手で見送ります

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観戦後、下りに気をつけながら降ります

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絶景サイクリングで終了となります

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自転車を利用しない場合は、観戦後に歩いて下山となりますので、ぜひのんびりと景観を楽しんでください

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【ツール・ド・フランス観戦ツアー2018】1日目・カルカッソンヌ(休息日)

7月23日(月):晴れ、気温27度

フランス中央山塊からからフランス南西部へ、今日は中世の要塞として機能してきた世界遺産カルカッソンヌで休息日。
過酷なアルプスステージを克服してきた束の間の休息、リラックス感と選手たちはこれからのピレネー山岳の難関ステージへと気持ちを集中していく緊張感を合わせ持ちます。
ガロンヌ地方のひまわりが咲き乱れる平原とゆったりと流れるミディ運河を見下ろす高台のシテ地区、そして新旧の二つの橋が第16ステージのスタート地点となるセントレ地区を結んでいます。

午前中はカルカッソンヌに滞在している各チームホテルを訪問。
カルカソンヌには今年は8チームの宿泊ホテルがあり、チームスカイ、UAE、BMC、クイックステップフロアーズ、 バーレン・メリダの5チームを訪問。
選手、スタッフ、チームバスなど各参加者の応援する、気になるチームをじっくりと訪問し、コミュニケーションや雰囲気を楽しんで頂きました。

ランチは折角のカルカッソンヌ訪問なのでシテ地区で。
そこにサンウェブの選手たちが偶然にも登場。我々のバスの前をトレーニング走行、ランチタイムもシテ地区なようです。
ランチタイム後は、シテ地区から街中へ自転車で走行、明日のスタート、パレードランと想像しながら、カルカッソンヌ駅経由、世界遺産ミディ運河沿いをマルセイエットまで約28kmの平坦サイクリング。
シクロクロス的なコースを行き交う運河のクルーザーが優雅に映ります。

さあ、いよいよ第16ステージのスタートとなります。

エスコート 水澤 史
 
 
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4日目・第18ステージ:トリ・シュル・ベーズ~ポー
5日目・第19ステージ:ルルド~ラランス
6日目・第20ステージ:バスク・ピレネー・サン・ペ・シュル・ニヴェル~エスプレット
7日目・第21ステージ:グランファイナル ウイユ~パリ・シャンゼリゼ
 
 
 
 
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カルカッソンヌを見下ろすベルベデーレ展望台

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まずはチームスカイへ、ちょっと早い訪問

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BMCは質実剛健、ツールドスイスの人気も高まるに違いない

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クイックステップフロアーズとBMCが同じホテル

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UAEは自転車の安全、安心の啓蒙活動をフィリップ監督と選手によるPR

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偶然にもサンウェブの選手とシテで遭遇。サインにも快く応えてくれました

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自転車のセットアップを率先してフォローしてくれるドライバーのフィリップ

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Oさんは日本から自転車を持参されました

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カルカッソンヌでのサイクリングで立ち寄ったカルカッソンヌ駅

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ミディ運河の脇道を快走する

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ロードバイク、マウンテン、Eバイクとそれぞれのスタイルで楽しむ

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ロードバイクとレクレーショナルEバイクでご夫婦で楽しむ

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ファット気味のマウンテンバイクでも

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途中からシクロクロスのようなトレイルが運河に沿って続く

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約28kmのサイクリング終了。バックにひまわり畑が眩しい

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2018 ツール・ド・フランス観戦ツアー 第13〜15ステージ

アルプスステージ後半の第13ステージから15ステージの様子です。

7/20、第13ステージはブール・ドワザンからヴァランスまでの平坦ステージ。今回は贅沢にサンカンタンスールイゼールの中間スプリントとヴァランスでのゴールの1日2箇所での観戦。まずはスプリントポイント。早めに到着したのでまだ設営中。

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近くのカフェでゆっくりランチタイム。

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この日の中間スプリントはデヘンド選手が1位通過。こちらは動画で。

中間スプリントのポイントがちょうど高速の出入り口近くだったので、ここから車でヴァランスまで先回りしてゴール観戦。ボーラのサガンが今回3回目のステージ優勝です!

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マイヨジョーヌはスカイのトーマスが、マイヨヴェールはサガン、アポアはアラフィリップがそれぞれキープです。

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第14ステージはサンポールトロワシャトーでのスタート観戦。ここはスタートエリアに入るのに厳重な警備がされていました。空港のような金属探知も。

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選手のスタート地点への移動映像。

スタート後はヴァランスへ戻り、ゆっくりと市内観光。

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&ビールタイムです!

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今回のアルプスステージ観戦ツアーの最終日、7/22はカルカソンヌでの第15ステージのゴール観戦。ゴール手前400m地点のオーロラビジョン手前での映像をご覧ください!

ステージ優勝はアスタナのコルトニールセン選手が初優勝です。

澤 宏太郎

 

 

 

 

 

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7/14発ロンバルディアサイクル 最終日はガルダ湖畔を周回

あっという間に最終日を迎えたロンバルディアサイクル。本日はガルダ湖畔を周回します。まずは、ホテル前にて集合写真

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すでにバカンス客で賑わうエリアなので、交通量が多くなかなか、走っている写真撮りづらかったです。

途中のデゼンツァーノにて湖をバックに1枚。徐々に気温が上がり30℃くらいになってきました

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まずは最初の目的地シルミオーネに到着です

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湖の南側に突き出した半島になっています。ローマ時代から温泉保養地として栄えた場所です

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この時期は多くの観光客でにぎわいます。特にドイツ方面の方に人気があるようです

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旧市街を少し散策。

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そして暑い日には欠かせない水分補給。ここのレモネードはお勧めです

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シルミオーネを後にして湖の南側を廻りこみ、東岸へ出たところでランチタイム

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オリーブの木に囲まれたピッツェリアで午後のエネルギーを補給します

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午後は更に気温があがり、34-35度くらい。暑いです!ランチ後約20km程走り、Torriのフェリー乗り場に到着。

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フェリーで約30分で西岸に渡ります。皆さまが乗り込む様子を撮影していたら、フェリーの係員がポーズをとってくれたので、撮影しておきました(笑

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湖畔のビーチでは日光浴や泳ぐ人たちが多く見られました。

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西岸が見えてきました。あと20kmほど走ればホテルに戻ります。

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途中の景観が良い場所で写真タイム

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暑さに苦労しながらも約100km、ガルダ湖の南側を周回して頂きました!

そして無事に6日間のライドを終えると夜には激しい雷雨が。素晴らしく天候に恵まれたツアーとなりました。ご参加の皆様ありがとうございました。来年はスペインでお会いしましょう。

 

神﨑 裕一

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2018 ツール・ド・フランス観戦ツアー 第12ステージ

第12ステージはアルプスステージのハイライト。超級山岳3つ、2級山岳1、獲得標高はなんと5,000mを超えます!アルプ・デュエズのゴール手前2km地点での動画をご覧ください。ここではAG2Rのバルデ選手がトップ、その4秒後ろをスカイのフルームとトーマス、チーム ロットNLのログリッチェが追走。

リザルトは昨日に引き続きスカイのトーマスがステージ優勝です!

澤 宏太郎

 

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